そして、次々とカッツェさんに殴りかかっていくんだ。
【クルト】「危ないっ!」
僕は思わず目を閉じてた。
バキッ!
うわっ…殴られてる。
ドカッ!
うぅっ…蹴られてるよ……。
カッツェさん、大丈夫かな……。
不安になって目を開けたら――――。
【クルト】「あっ……」
カッツェさん、全然動じてなかった。
右から、左から襲ってくる人たちを余裕で交わして、腕を振り下ろす。
「ギャッ!」
悲鳴と一緒に空に飛び散る血。
鋭い爪の一撃で、胸に長い傷ができてた。
【カッツェ】「俺は、俺の信じていることにしたがって、俺のやりたいようにやる」
カッツェさんは、一瞬ひるんだ男の人を見つめたまま、淡々と言い切った。
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