【クルト】「違う、違うよ。ステランとナセルは全然違うんだ」
どんなふうに違うのかはうまく言えないけど……。
【ナセールディン】「どう違うんだい?」
【クルト】「どうって……」
説明できるんなら、とっくにしてるよ。
【ナセールディン】「ふっ。困っているならヒントをあげようか」
【クルト】「あっ…んっ…んんっ……」
ペロリと僕の唇を舐めたナセルの舌が、口の中に入ってきた。
クチュンと音がして僕の舌がナセルの舌に捕まった瞬間、ゾクッとしちゃう。
初めてした時と違って甘い味はしなかった。
けど、もっとドキドキしてる。
チュッと唇を吸われるのにも。
ナセルの舌で口中をくすぐられるのにも。
頭の中でクチュクチュ鳴ってる音にも。
ドキドキして、息が苦しいのに、もっとして欲しくなる。
【クルト】「…はぁ…んんっ…んっ……」
だから、ちょっとだけ息継ぎをして、ナセルの舌を追いかける。
先っぽが触った瞬間、またゾクッとした。
体の奥がザワザワしてる。
【クルト】「んっ…ナセ…んんっ…んんっ……」
もう立ってられないよ。
ナセルにだってわかってるはずなのに、頬をはさんだ両手で僕を支えて、まだキスをする。
|